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重みのある30年(ゼロの人生 最終) 

カテゴリ:ゼロの人生

60才で保険会社を退職した父は萱ぶきの古い生家へ戻った。
そこからが父の人生の出発だった。
病床にあって考えた(というよりも、頭にひらめいた)人間誕生の根源である感情の基本形とそこから発せられる言葉の研究、そして屋敷の敷地内から出土した人間の顔をした石ころの研究。
父は、自分の世界にどっぷりと入り込み、憑かれたように死の直前までこれらの探求を続け、そこにすべてを注ぎ込んだ。

その頃の心境をゼロ人生に次のように書いている。(父が65才の時書いたものです)


重みのある30年
        
私は人生の幼稚園をヤットコスットコ終わったようサ。
これからが1年生だネ。
これから30年あるヨ。
これは全く限られた30年で実に重い年月だけどサ。
さて、どこまで出来るかねェ、10年あれば一仕事できると考へてネ、何かそれをやろうサ。
妻は裁縫をしてゐるヨ。
子供たちも一切、他人の噂さへも私に告げ口したことがないしネ、これが私のゼロの人生のひとり天狗を支えてくれたのかナ。
私は人生を、これから初めようとするヨ。

(1974.2.28)

P1020192.jpg 

若は風に向かひ 老は風に従ふ


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