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言葉の整備士 

カテゴリ:生命光体

父の著書「太陽魔術」の心体感情編、「十年かかる」の項は次の書き出しで始まっています。

「赤木三兵さんの「アイヌ語集」を見たが、興味をもッたヨ。
つぎにそれを言ッてみるが、その赤木さんに、しごとの結果がでるまでには十年かかる、と、をしへていただいたヨ。」


文中に出てくる赤木三兵氏は、父が著書の出版などでお世話になった方で、アイヌ語の研究などをされていたようです。
父の研究に対して、「言葉の整備士」というタイトルで、次のような書評をいただいておりました。
その全文を紹介します。

言葉の整備士

「ここに山ができれ」と叫ぶと山ができ、「海ができれ」と叫ぶと海ができた。
古い童話によくでてくるところ。
(はじめに言葉ありき)(言葉こそすべての創り主)
日本古代の言霊等、いかに言葉の力が万象に反応を起こさせ、創造し、そして発する全てを動かし働かせてゐることか。
私はシブヤ氏に会って、川端康成氏のような異様な風貌に先ず驚き、次いで熱のこもった調子で、言葉は感情の連鎖に依って構成されていること等を聞いた。
長良川の鵜匠が鵜の糸のもつれをたくみにさばいていくように、ともすると混乱する言葉の世界をまるで魔術師のように分析しまとめ、織物のように繰り広げてみせてくれた。
頭のあまり良く無い私にはすぐにその真理を把握することは出来なかったが、インスピレーションとして、「これは大した研究だ、今までの学者たちも手掛けていない前人未踏の分野である」と思い、シブヤ氏をして蚕の糸を体内から全部吐き出させるように、シブヤ氏の才能のありったけを吐き出させたい衝動にかられた。
この時からあしかけ三ヶ年「生命光体」第1部第2部第3部と、単行本として私の山音文学から発行するのだが、この間に氏の論説を全部読んだ。
そして最初の私の見当がはずれていないことを喜んだ。

そして今日「世界各国語の起源」を読むに及んで、その理論が的確であり研究も一段と進展したのを知ったのである。
氏はこの編で、言葉になる迄の心理からくる必然性を強く主張し、過去において完成されてゐたアイウエオ五十音のかなづかひが、無造作にゆがめられてゆくのを追及している。
そしてこのきょう正に行動を起こそうとしてゐる。
やがて彼は、ことばの源になる十の心の原則から割り出して、天文地理運命色相等あらゆるものを分析し整理して、それ等が長い間に横道にそれたりしている諸点を指摘し、正しい軌道に乗せてくれるであろうことを信じてゐる。
それに依って唯物観一辺倒に毒された人々の心に、ひづみを除いた正しい言葉を与え、正しい言葉のもつモラルで豊かな世界観を打ちたててもらひたいものである。
最後に彼の文体であるが、独特のモチーフを漂わせてゐる。
スピードもあり、説得力もある。
文学的にみても彼の描写力に個性があり、これだけでも立派なものだ。

1964.1.8
赤木 三兵 


ホームページに「十年かかる」の項をアップしました。

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